一才好物標本

娘が１才になった頃、チラシや雑誌をちぎることに夢中になっている時期があった。
ある日、ちぎり終えた後に大事そうに何かを握っているのに気がついた。そこには上手にちぎりとられたコーピーちゃんがいた。（コープこうべのキャラクター）

最初は、握った欠片にたまたまコーピーちゃんがいただけだと思ったが、ちぎっているのをよく観察してみると、好きなものだけが残るようにちぎっていることがわかった。
好きという気持ちを、言葉ではなくちぎるという行為で表現していることに私と妻はものすごく感動し、その欠片を採集し始めた。

子どもの成長は早く、あっという間に言葉で表現できるようになり、数ヶ月で全くちぎらなくなったけれど、一生懸命ちぎられた欠片がとても愛おしく、大切に保管しています。